ふぁんきー農園では、一般的な野菜栽培で使われる化成肥料(化学肥料)は一切使用しません。

畑に投入するのは、主に

  • バークたい肥
  • 米ぬか
  • 竹チップ
  • 落ち葉たい肥
  • 醗酵鶏ふん

といった有機物のみです。主な物について紹介いたします。

バークたい肥

バークたい肥は、地域内のスーパーや飲食店等で出る売れ残りや残渣といった生ゴミと、樹木の剪定枝等をチップ状にしたバークを混ぜて発酵させたものです。

研究熱心な業者さんが作っているもので、製造過程の見学をし説明もしっかり聞き安全性を確認し納得した物を使わせてもらってます。

しっかり醗酵したものですので、生ゴミの臭いは全く無く樹木が醗酵した匂い(カブトムシの匂い!?)がし、当園の畑の【土つくり】には欠かせないものとなっています。

醗酵鶏ふん

近くの養鶏場から頂いてきます。

こちらの養鶏場ではしっかりした処理能力のある設備で、十分に醗酵された鶏ふんは匂いもほとんど無く、どちらかというと独特の甘い匂い(アミノ酸の類と思います)がします。

美味しい野菜を作るために必須の有機窒素・アミノ酸の供給という意味で当園では欠かせない物となっています。

落ち葉たい肥

量は少ないですが、夏野菜の発芽・育苗に使う”踏み込み温床”の材料である、落ち葉・キリわら・米ぬかを醗酵させたたい肥です。

踏み込み温床で使った翌々年の鉢上げ土(中苗育苗)にも利用しますが、余ったものは畑に蒔きます。

土がふかふかになり微生物やミミズも増えて土つくりに最適です。

では何故当園では、化成肥料を使わずに有機物のみを畑に投入して野菜つくりをするのか・・。

理由は単純、「美味しい野菜ができる」からです。

別のページにも少し書きましたが、一昔前は有機野菜が美味しいというのは科学的根拠がありませんでした。

ただ、現在は研究も進み有機栽培の野菜が美味しいというのが科学的に証明されてきています(詳しい話は割愛します)。

園主の個人的な主観にもなりますが、スーパーに並ぶ野菜と当園の野菜を食べ比べる事もありますが、その違いを大きく実感しています。

●現代農業・現代社会の抱える問題にも取り組みたい

農業は、【自然・環境に優しい産業】と思われている方も多いのではないでしょうか?

二酸化炭素を吸収して酸素を出す 野菜を育てるのでそう感じられるかもしれませんが、現代農業は必ずしも環境に優しいとは言えません。

マルチやトンネル・ビニールハウス等でビニール資材は多用し、農業機械でガソリン・軽油等の化石燃料もかなり消費します。

一般的に使われる化成肥料は製造工程でかなりのエネルギーが必要です。

もちろん、有機農業でもビニール資材は使うし農業機械も使いますので、環境に優しいと言い切る事はできません。

ですが、農業は絶対に必要な産業です。

農業が環境に優しい・循環型の産業となれるように”有機農業”が担っていく役割は大きいと感じています。

ふぁんきー農園では、畑に投入するものは有機物のみとし、少しでも環境負荷の少ない循環型農業に取り組みます。

●ふぁんきー農園が取り組む循環型農業

循環型農業とは、「地域内の畜産や家庭からでるゴミ(有機資源)を肥料にする事で循環させる」農業の事です。

ふぁんきー農園では、上記した通り畑に投入するのは地域内で出る有機物のみです。

スーパーや飲食店から出る生ゴミはもちろん、鶏ふんも「ゴミ」です。

ゴミですので、いずれの業者さんも処理に困っています。

ゴミを処分するには焼却するのが一般的ですが、もちろん大量のエネルギーが必要ですし、二酸化炭素が排出されます。

そんなゴミを畑に戻し再度食べ物を作りだす「農業」って凄くないですか!?

昔の人は当たり前にやっていた事なんですが、今の農業はかならずしも循環できていません。

有機農業は、当たり前だった循環型農業に取り組む農業です。

また、バークたい肥に用いるバークは、剪定枝や障害木などの樹木が原料になっています。

このバークも言わばゴミ。燃やすしかありません。

が、バークはほとんどが炭素。燃やすと大量の二酸化炭素が排出されます。

バークを畑に投入する事は、炭素を土に戻す(炭素の固定・カーボンオフセット)という事になります。

・・・やっぱり循環型農業って凄くないですか!?

ふぁんきー農園ではそんな循環型農業に取り組んでいます。応援して頂けると幸いです。